島田漢方薬局

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漢方概論

 

                               を決めるために陰陽三陰三陽虚実表裏内外寒熱、合病、併病、
                               先表後裏、 先急後緩などの漢方の診断法があります。 

 

                            
                               証とは1口に言って容態のことです。病人の訴えるあらゆる苦しみの状態を証と言い
                               ます(一般的意味の”症”のことです)。
                               身体の一部に病を生じたるとき必ず発する病状を集め撰びこれを治療に用いるため
                               の薬方の的確な使用目標として作られているものに命じられた名前です。
                                漢方的ものさしではかられ整理された症候(病者の訴える苦痛、生理作用の過不足
                               をきたしてその調和の欠けた状態)が集まったものであります。
    

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                            陰陽
                               
病に発する場所のあることをいいます。たとえば、陽位に発するを陽病とし、陰位に
                               発するを陰病という。たとえば上を陽となし、左を陽となし、外を陽となす。たとえば、
                               下を陰となし、右を陰となし、内を陰となす。病に上と左と外は陽の位なり、これを陽
                               病とする。下と右と内は陰の位なり、これを陰病とするなど。たとえば、病外にある時
                               は発汗法によりて表よりのぞく。病内にある時は、水穀の道路をかりて、病上にある
                               時は吐方により、病下部にある時は下法によてのぞくなど。
                               また陰は病位も場合と寒の場合と水の場合といろいろ在ります。陽も同様です。
                               また夏と冬、昼と夜、男と女というように万物を相対する二種の気に分ける考え方で
                               もあります。
                                病も陰と陽の調和、バランスがその基本であり、陽気とは体を温める気であり、陽気
                                が不足すると、悪寒の症状などを、陰気とは身体を冷やす気ですから、陰気が不足す
                                ると発熱の症状などを起こすということになるわけです。この陰陽の衰えることと、盛
                               んになることがもたらすと考えています。

                              陽証
                               病状が若々しく、熱性、活動性、発揚性、陽熱性で経過中熱感を覚えるものであり
                               ます。

                              陰証
                               病状が年寄り臭く、寒性、非活動性、沈衰性、陰冷性で経過中寒気を覚えるもので
                               あります。

                               三陰三陽
                               陰陽を三段階に分けられています。
                               陽証を太陽、少陽、陽明。陰証を太陰、少陰、厥陰に分けています。
                               典型的には病は太陽証に始まり、病の進行にともなって太陽、少陽、陽明、太陰、
                               少陰、厥陰と進行し、この間に治療しないと、やがて厥陰に至って死の転帰をとり
                               ます。

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                            虚実
                               病に有余と不足のあることを言います。人に元来血気あります。ゆえに有余と
                               不足とを生ずることです。 たとえば、気の不足は気虚を生じ、その有余は気実
                               生ず。血の不足は血虚を生じ、その有余は血実を生ず。水穀の不足もまたそ
                               虚を生じ、その有余はその実を生ず。
                               ひとことで言えば「空虚と充実」です。
                               虚実は病の状態であって、生理的な体力の強弱のことではないです。

                              実証
                               顔付ならば締まりのあるもの。声ならば張りのあるもの。脈状ならば緊張のあるもの。
                               腹力ならば充実して力のあるもの。動作ならば敏感のもの。このように病状の内容
                               の充実したものを言います。邪気を駆逐する生薬を服用します。

                              虚証
                               顔付ならば締まりのないもの。声ならば張りのないもの。脈状ならば軟弱無力なもの。
                               腹力ならば軟弱無力なもの。動作ならば遅鈍のもの。このように病状の内容の空虚
                               (疲れやすい)したものを言います。精気を益す生薬を服用します。

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                            表裏
                              病はまず体表にその症状をあらわし、しだいに内部へと反応が移って行きます。
                              体表にあらわれる症状を表証と呼んでいます。
                              裏証とは便秘、腹満、腹痛、下痢などの消化器官の異常をあらわすものを言います。
                              半表半裏とは胃腸症状をあらわす裏証と表証の中間で少陽証の胸郭内臓器、主
                              として気管支、肺蔵、胃の病変をあらわすものを言います。

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                            内外
                              治療の上から、半表半裏の薬方の中で、陽明に近いものと、太陽に近いものとの
                              取り扱いが生じてきます。半表半裏のある薬方からみて、表に近い方も含めて「外」
                              と言います。裏に近い方を裏も含めて「内」と言います。

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                            寒熱
                              寒熱に容態の寒熱あり、病因の寒熱があります。容態の寒熱とは病人の訴える
                              くるしみで悪寒や発熱などを言い。病因の寒熱は病を発せしめしたもの(寒、暑、
                              火、氷など)。
                              昔は体温計がなくて熱がはかれなかったため、熱とは体温上昇のことを意味する
                              のではなくて、自覚、他覚的に熱状があらわれることを言います。
                              暑ぐるしい、のぼせるなどの自覚症状の他に、赤ら顔をしていたり、薄着をこのむ
                              など。病に熱を苦しむものあり熱の類とします。「熱」と言います。
                              これに対して、自覚的に寒け、冷えを覚えたり、他覚的に寒々とした顔付をあら
                              わしたり、手足が冷たく、厚着を好むような場合。病に冷を苦しむものあり、これを
                              寒の類とします。 「寒」と言います。

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                               「血」と共に体内を順行していると考えています。動きはあるが形のないもので
                              、この気が上に突き上げることを上衝と言います。
                              のぼせ、頭痛、吐き気、奔豚、眩暈などの症状をあらわします。
                              ほかに、気が散ずる、気が鬱するなどの言葉もあります。

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                              「気」と共に全身を順行していると考えられています。現代医学の血液に近いが
                              より広い意味を持っています。
                              この血が鬱滞した時には「お血」といい、各種の病的状態の原因となります。
                              生理痛、頭痛、肩こり、便秘、子宮筋腫、動脈硬化症、悪性腫瘍などの原因
                              となります。

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                              「気」と「血」と共に体のバランスを保つ大切な要素であります。それが一部に滞
                              留したりすると体の変調を来たします。
                              水の滞留が体の変調をもたらすことを「水毒」といいます。
                              眩暈、耳鳴り、頭痛、動悸、咳嗽、嘔吐、下痢、排尿異常、口渇などあらわれます。

 

 

                             薬方決定するには病人の現している自覚症状、他覚症状のすべてをもれなく把握し
                             これらの情報 を漢方的ものさし、すなわち、まず陰陽虚実寒熱をつかみ、次に気血水
                              の内 いずれの異常があるかを考え整理し、薬方を選びます。

 

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